4番人気・3着
8頭立ての少頭数も、芝2000mのメイクデビュー戦に好調教馬が揃ったレベルの高い一戦。断然人気に推された評判馬エルドボルグと血統馬シックパラソルのワンツーで決着したが、厳しい立ち回りながら2頭に迫ったサイモンレガシーを、次回狙える馬として取り上げる。
新種牡馬ながら多くの勝ち馬を輩出するエフフォーリア産駒で、母父オルフェーヴルと成長力もありそうな大型馬。追い切りでは瞬時のギアチェンジに課題も、大跳びの迫力あるフットワークで、基礎体力を活かして長く脚を使えそうなタイプと感じさせていた。
舞台となった小回りの小倉コースと1番枠は不安材料ではあったが、厳しい立ち回りを克服する豪快な走りで上位2頭に迫っていた。
スタートで立ち遅れ、軽く促されながら最内中団で折り合いを付ける序盤戦。1コーナーでペースが落ちると、最内から4番手を確保する。
12.2秒、13.0秒、12.7秒とピッチが落ちた向こう正面では、各馬が楽な手応えで追走していたが、残り1000mから中団勢が促したことでピッチが上がり、馬群が凝縮したままラスト1000m勝負となった。
3コーナーでは各馬の動き出しが激しくなり、外から一気に先団目掛けて上昇した馬たちの影響で、最内にいた本馬は動けず後方2番手に置かれ、馬群から離される厳しい立ち回りとなった。
4コーナーでは逃げていた馬が後退してきたことでスパートが遅れ、勢いが付かないまま直線を迎えてしまう。瞬時の加速力がなく一気に差を詰めることはできなかったが、残り100mから馬群を割って鋭く伸び、3着を確保した。
ラスト12.0秒、11.8秒、11.8秒と高速上がりにならなかったのは好都合だったが、ラスト100mの脚は上位2頭を上回っており、0.1秒差まで追い詰めた末脚は迫力満点であった。
舞台がマッチしないなかでのハイレベルな一戦で、道中の不利がありながらも豪快なフットワークで好走。舞台設定がマッチすれば、初勝利の期待は大きい。小回りコースでも外から早めに動ける位置取りなら確勝級の1頭として、次走に注目したい。
2番人気・2着
デビューから5戦全てで人気に推される血統馬も、試行錯誤を繰り返しながら初勝利には届かず。今回は初の1200m戦で勝利には至らなかったが、新味を見せて好内容の2着に好走した。
デビューから芝マイル戦と1400m戦、ダート1400mと1700m戦と舞台を替えながら初勝利を目指したが、僅差の接戦を続けるも人気以上の結果を残せていなかった。
今回は1200m重賞2勝の母の血筋と新味を期待して短距離戦へシフト。今後を考えると短距離へのシフトは必ずしもプラス材料ではないが、何とか勝ち上がりたい陣営の心意気が、北村友一騎手への乗り替わりからも感じられた。
初距離に加えて初コースと不安材料はあったものの、戦績とブランド力が加味され、今回も2番人気に推された。
飛び上がるようなスタートで立ち遅れ、序盤は後方に置かれた。距離短縮戦でダッシュも鈍かったが、鞍上が促してリカバリーすると、確かな速力で最内からアッという間に先団へ取り付いた。
勢いが付いて鞍上が抑えながら迎えた4コーナーでは、前に壁ができて厳しい立ち回りとなる。それでも直線に向いて進路を探しながら追い出されると、先に抜け出した勝ち馬の後ろから猛追を開始。ゴール前は最内の狭いところからクビ差まで追い上げた。
惜敗の2着も、前半の速い区間でスピード能力を発揮して先団に取り付き、ラストの失速ラップに助けられた面はあるものの、勝ち馬に迫った末脚は見せ場十分であった。
長距離輸送が堪えたのか、軽めの調教でも馬体重はマイナス10キロ。絞れたと取るか、ガレたと取るかは微妙なところだが、次走も北海道での滞在競馬が有力で、状態面の上積みに期待できる。
残り少なくなった3歳未勝利戦だが、過去走にはなかった決め手を活かせた1200m戦なら確勝級の評価。待望の初勝利に期待したい。









5番人気・3着
大手牧場の生産馬が不在で、やや低レベルとなったメイクデビュー戦。全体時計は平凡で将来性には疑問が残るが、血統的な舞台設定の不安や道中の不利を考慮して、次回に狙いが立つ馬として取り上げたい。
父ゴールドドリーム×母父ローエングリンと、血統的にはダートというタイプであるが、初仔で小柄な馬体から芝でのデビューとなった。厩舎サイドも「スピードがあって運動神経が良い」とコメントするように、西村太騎手が毎週跨って稽古を付け、ウッド追い切りでは好時計を2週続けてマークしデビューを迎えた。
402キロの小さな馬体や血統、厩舎と鞍上にブランド力もなく、5番人気の評価となっていたが、スムーズな立ち回りができないなかでも上々の走りを見せ、3着に好走した。
スタートは互角に出たが、外隣の馬が前に出して挟まれ、内からも寄られて二の脚が付かず後方に下げさせられた。軽く促して先団に接近するも、前の馬が壁になって頭を上げてしまい、厳しい立ち回りとなる。
3コーナーでは最内から促されて加速し、一気に先団との差を詰めるが、再度前が壁になり抑えるチグハグな競馬となった。それでも4コーナーでは狭い馬群を突いて勢いを付け、3番手に上昇。外に膨れそうになりブレーキを掛けながら直線に向いた。
立て直して残り200mから前を行く2頭目掛けて追い出され、一旦は2番手に上がるシーンもあったが、前半のロスが影響したかゴール前で差し返される形で3着惜敗となった。
時計的には全く目立たないメイクデビュー戦であったが、舞台設定の不安や道中チグハグなレースになっても、上がり最速で3着に好走。馬体の成長は欲しいが、ダート替わりも含め相手強化の次走でも、スムーズな競馬ができれば人気薄での激走は十分可能だ。